ハワイアンキルトではアップリケとキルティングが終わると、最後の工程にパイピングがあります。
バイアスにカットした細長い生地で周囲をぐるっとくるむ作業です。
バッグやポーチには使用しない場合もありますが、バイアステープでくるんでからファスナーを付けることもあります。
商品として販売もされていますが、ハワイアンキルトのパイピングはベースかモチーフと同じ生地を使うことも多いです。
この記事ではパイピングに使うバイアステープの作り方をご紹介します。
バイアステープの作り方
バイヤステープは生地を斜め45度でカットして作ります。
生地が大きければ長いバイアステープが作れますが、小さい生地からは短いものしか作れません。
タペストリーなど大きい作品ではバイアステープが多く必要になるため、つなぎ合わせて長いバイアステープを作って使用します。
バイアステープの幅は作品によって異なります。
重ねて使うダブルパイピングには広めに6cm、
シングルで使うなら4cmくらいがよく使用される幅です。
ここでは1本ずつカットして作る方法をご紹介します。
生地にカットする線を描く
① 生地に定規を斜め45度に置いてチャコペンで45度の線を描きます。
② 必要な幅で同じように45度の線を続けて描いていきます。
シングルなら4cm、
重ねて丈夫にして使うダブルパイピングなら6cmくらいが一般的です。
線に沿ってカットする
45度に描いた線をカットします。
ロータリーカッターが便利ですが、はさみでも大丈夫です。
はさみの場合はなるべく生地を持ち上げないようにして切っていきます。
一度にまとめてカットする方法
大きいタペストリーなどの場合は線を引いてカットするよりも、折りたたんでからまとめてカットする方法が便利です。
この場合は生地は大きめに用意する必要があります。
ここでは長いバイアステープを一度にまとめてカットする方法を紹介します。
生地を折っていく
① 生地を置いたら左下から斜め45度に折り上げます。
折ったところにしっかりとアイロンを当てます。
生地の斜めのラインは伸びやすいので上から押さえるようにしましょう。
② アイロンが終わったら次は右上から下に向かって斜め45度に折ります。
ここでも折った部分にアイロンを上から押さえるように当てます。
③ 折ってアイロンをかけたラインを、自分と垂直になるように縦に向きを変えます。
④ 上の三角の部分を下に折ります。
⑤ 下の三角の部分も折って四角の形にします。
このままの状態で縦向きのラインがバイアスなので下から上にカットしていきます。
ロータリーカッターでカットする
端の部分は輪になっているので少しカットします。
そこから6cm幅でカットしていきましょう。
(大きい作品はダブルパイピングです)
はさみでカットする場合は待ち針でしっかりとめてチャコペンで線を描き、生地を置いたままずれないように注意して切っていきましょう。
バイヤステープのつなぎ方
カットした生地は小物を除いてほとんどの場合そのままの長さでは足りません。
必要な長さになるまでつなげていきます。
① バイアスにカットした2枚の生地を中表に90度になるように重ねて線を引きます。
② 波縫いかミシンで縫い合わせ、縫い代を割ってアイロンをします。
③ 余分な縫い代をカットして揃えたら完成です。
何本もつなげるときには、ねじれないように裏表を確認しながらつなげていきます。
まとめ
ハワイアンキルトで使用するバイアステープの作り方とつなぎ方を解説しました。
それぞれの方法は作品に合わせて使い分けてみてください。
- 45度の角度で線を描き1本ずつカットする方法。
- 大きめの生地を折ってまとめてカットする方法。
大きい作品はバイアステープもなるべく大きい生地から取る方が楽でもあり、つなぎ目が少なくなるので見栄えもよくなります。
つなぎ方はしっかり90度に合わせて波縫いかミシンで縫ってアイロンも忘れずに行います。
参考になったら嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございました。